何かに狂ってる

独り言ログ置き場です。

第31回文学フリマの戦利品の感想記録~その3~

 こんばんは。秋見鳥です。

だらだらと5年も続けているゲーム「艦隊これくしょん」のイベントが開催中です。

www.dmm.com

 

難易度は乙乙乙と来て、大絶賛E4乙ラスダンで止まっているところです。なんで乙難易度で第一艦隊の随伴があんな鬼畜仕様なんですかね。手持ち空母の火力がもう少しほしいところですがそうすると制空が……。 とりあえず破砕ギミックをやって、大晦日の友軍を待ってみましょうかね。難易度にこだわりはないのでいつでも丙に落とす準備はできているのですが、そうは言っても深山さんはほしいしもう5年もこのゲームやってるのでそれなりの難易度でクリアしたい。たぶん艦娘厳選とかレベリングとかやれることはあるんだろうな……考えるのもめんどくさくてやらないのが悪いっていうのはわかっちゃいるんだ。

 

さて、去る11月22日日曜日、もう1か月以上も前ですが、文学フリマ東京という同人誌即売会が開催されました。そこであほみたいに買ってきた同人誌の感想を書き散らす第3回です。第31回文学フリマ編はこれにて最終回! 対戦よろしくお願いします。

 

※作品のネタバレがあります。
※作品名・サークル名は奥書を参考に細心の注意を持って記載していますが、万が一誤り・問題があった場合はコメントにてご連絡ください。基本[サークル名(記載がない場合は作者名)「タイトル」]と記載しています。
※順不同です。

 

↓前回

aki-mi-tori.hatenablog.com

 

↓前々回

aki-mi-tori.hatenablog.com

 

 

OMS脚本団 様「創作シナリオ集 3 あと一日で消える…」

ドラマや演劇を想定したシナリオ集で、ブラックユーモアに富んだものやハッピーエンドのものなど、バラエティに富んでいて面白かったです。脚本集は自分だったらどんな演出をするか考えながら読むのが醍醐味ですね。作者プロフィールを見ているとプロを目指している方ばかりで、頑張ってほしいな、と思いました。

 

To be continuded…… 様「To be continuteded…… vol.1」

鉱石と夢がモチーフの作品。和月様の俳句と写真と散文を並べる作品がお気に入りです。ショーウィンドーの宝石のようにお高く美しくカットされているようではなく、採れたばかりの原石のような瑞々しさを感じる作品群でした。

 

羊毛と緑 様「羊の語り草」

ショートショート集。連作ということもあり、離れて収録されている物語が繋がっていたり等、点つなぎパズルのようで面白かったです。私も物を書きたいと思ってこのブログを始めた人間なので、羊の気持ちはわかると思いました。

 

たぶんだぶん倶楽部 様「16日間の日記、29日間の日記」

京都で本に関わる仕事をしている4人の方の日記。コロナ禍の中でもルーチンを忘れずに仕事をする様子を書いていました。京都に住んでいたことがあるので、知っている名前が出てきて、懐かしかったです。著者のお店の中では恵文堂しか行ったことないので、コロナが落ち着いて何も気にせず旅行できるようになったらほかの方のお店も行きたいです。

 

文芸風前会 様「文房具総合病院」

文房具と病院をモチーフにしたアンソロジー。佐藤様「半身」は「ああ、こういう人いるよね」とあるあるネタと思って読んでいくと背筋がぞっとするような作品。結局人は何が起こっても変わらないのでしょうか。扉の処方箋には「仕事をがんばりたいとき」と書かれていますが、逆に仕事をするのが怖くなるような……。香羅伽梢様「嫉妬の擬音」も競争心と自意識と嫉妬を描く作品。学生時代同じようなことを考えたことがあるので胸が痛い。いつだって最後に邪魔をするのはプライドの高さ。このあと、自分の弱さを自覚すればばねにできるのですが、それができる人はまずこうはならないんですよね。チューハイ様「ミクロ不足」は登場人物二名のシナリオ。会話している男女の関係がなかなか衝撃的で面白かったです。一番面白かったのは最後の企画「問診表」で、作者の人間性がわかるようなキャラ付けと文体が癖になる。ここまで長く感想を書きたくなるあたり、今回購入した本のなかで、琴線に触れたランキングトップ3には入る一冊です。

 

ペンと天井 様「ペンと天井 零号」

3つの短編が収録されたアンソロジー。個人的に印象に残ったのは月詠黎様「轍」。墓を作る、という生と死の営みをファンタジックに淡々と描くのがよかったです。また、四十空様「半年」は人間関係とその中で起こる感情を上手く描いた作品でした。あるコミュニティの中でおいていかれないようにしなければならないという焦燥感を描いていて、背筋がぞっとするような現実感がありました。本文を正しく読み取れているかどうかも怪しいですが、示唆的で何回か読んで咀嚼して自分のものにしたいです。

 

松山尚紀 様「Free Paper」

無配でいただいたもの。どことなく抽象的な言葉の使い方がお気に入りです。

 

神無月愛 様「邂逅書架」

「本と出会い」をテーマにしたアンソロジー。ファンタジーものが多く、最近読んでいなかったので新鮮な気持ちになりました。個人的に印象に残ったのは高内優都様「本に焦がれて」、鳥居様「スノー・ドロップは最果てに」。文章が読みやすく、描写が自然で面白かったです。

 

鴨ノ羽葵 様「標本箱」

一冊でおなか一杯になれる、ボリュームたっぷりの短編集。前半の小編集が、金平糖の箱のようで、丁寧で面白かったです。話の後味が悪くないのもよい。

 

文芸風前会 様「昭和九十五年 スマホのある昭和」

もしも昭和が続いていたら……というテーマで、各々昭和が途切れず継続している理由を考えているのが面白かったです。印象深かったのはキタイハズレ様「理性の敗北」と水煙様「時計を壊す」。前者は共産主義と資本主義の対立という確かに”昭和っぽい”ものを描いているのがテーマに沿っていていいと思いました。後者は逆に昭和っぽくないのがいい。何だかんだ言って年号が違っても、案外変わらない歴史が過ぎ去っただけかもしれませんね。

 

SFG 様「SFG Vol.02」

2019年のSFシーンを切り取る雑誌。インタビューや作品ガイドが充実していてすごくおもしろかったです。今後も新刊が出るならぜひ買いたいと思いました。普段SF好きを名乗っているのですが、この雑誌に紹介されていた本や特集の小川一水先生の本を一冊も読んだことがなくて恥ずかしい。普段は400冊ほど登録されている読みたい本リストの本を消化するのに一生懸命ですが、来年はもっと新刊に目を向けようと強く思いました。まず毎日Twitterを読まずにちゃんと本を読む時間を確保せねば。

 

以上です。どの作品も面白かったので、本能のままあほみたいに買ってよかったです。コロナがまた落ち着いて、安全に同人誌即売会ができる日が来ることを祈って。

 

RTA in JapanのTerrariaを見てから寝ます。