何かに狂ってる

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演劇実験室◎万有引力 舞台「盲人書簡」覚書

どうも、こんにちは。秋見鳥です。

暑いですね。急に夏が来たので驚きが止まりません。冬布団は来週の私が仕舞ってくれると思います。

 

今日は下北沢はスズナリへはるばる万有引力の『盲人書簡』を観に行きました。

 

半年ほど前に脚本を読む機会があり、私はマッチを擦ることができないので、このタイトルで大丈夫かと身構えて行きましたが、さすがに問題なかったです。まあ上演当時とは時代が違うから、観客がマッチを擦って……というわけにはいかないよね。束の間海に霧深し、というのはさておき。

 

※以下、公演のネタバレがあるかもしれない

※短い。中身もそんなにないです

 

 

 

エンディングのバリバリアップテンポな曲よかったですね~。

脚本は読んでいたのでぼんやりと知った状態で行きました。ストーリーがあまりない考えるな感じろ系の舞台ですが、「少年探偵団に囚われていたのは大人になった小林少年ではなくずっと大人の明智先生のほうではないか」という逆転が起きる場面はすごく好きです。

 

今回は高低差と奥行きのある舞台セットで、色々なところに出入り口があるのが面白かったです。下手側の扉が開いて綾取りをする少女が出てくるところなどワクワクしました。秘密基地みたいでいいよね。あと少年倶楽部のパネルなどが開閉して変わるのもマジックのようで面白かった。無駄な演出なんて一つもないんだろうなとは思うのですが、「なぜこの場面でこのアイテムが出て来るのか」はちゃんと説明できない不思議。舞台セット関連では照明の当たり方によって色が違って見えるのも面白いと思いました。

寺山修司の脚本通りの演出は時代背景云々の理由でできないわけですが、懐中電灯を使ったりなどで「見る」「光」「闇」を意識させるところはさすがでした。

あとはもう森ようこ嬢のハイヒールが素敵だったことしか考えられない。元気があれば7月の三沢の公演も観に行きたいがどうかなあ。時間と財布と相談。