何かに狂ってる

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舞台『ぼくのメジャースプーン』感想

今日は池袋で舞台『ぼくのメジャースプーン』を観てきたので感想を書きます。

 

2022年5月28日東京昼公演です。メガネザル(観てきた人だけにわかる隠語)

 

下書きでは原作小説を読んだ時の思い出を長々と書いていたのですが、読み返したら自分語りが酷すぎて、普通に気持ち悪かったので消しました。なので今回は簡潔です。

 

※以下、舞台のネタバレがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原作を読んでいたのでストーリーにそこまでの衝撃はありませんでしたが、思った通りのものが目の前に現れたところに純粋に感動しました。全体的には明るく眩いのに、中心の1番奥深くは暗いような、明暗のある世界観がそのままステージに表現されていたと思います。

学校のセットと向かいあわせのソファー、そしてフェンスという大道具がさまざまな場所へ移り変わっていく演出は結構好き。 

 

あと秋山先生……原作小説を読んだ時からかっこいいとは思っていましたがリアル先生が本当に目の前に現れたようで驚いた。最後のふみちゃんとの会話のシーンは、本当に小説を読みながら思い浮かべていた声色が出てきて、聞いた途端に息が詰まりました。

全体的に暗い舞台にならないようにという配慮かと思いますが、コミカルなシーンもかなり多かったですね。チョコパイや源氏パイのシーンはアドリブなのかな?

 

原作を読んだのは十数年前なので、当時はあまり思いませんでしたが、ふみちゃんはプライドや処世術は人並みに持ち、その辺は上手くやりくりしながらも自分の気持ちは貫き通そうとする、本当にすごい子ですね。ピアノ発表会のシーンや、サンタさんのシーンで、やっぱりこの子にも人間らしいところはあるんだなと思いました。ふみちゃんに恥じない生き方ができているかというと、全くそんなことはなくて、あんな風に真っ直ぐに正しく、社会の妬みや恨みに負けることなく生きることができたらと思う人生です。

 

とりあえず原作読み直そうかな。『名前探しの放課後』と『子どもたちは夜と遊ぶ』もセットで……辻村初期作品は世界観が繋がってるのが本当に好きだったなあ。

 

本当に短いですが、今日はあちこち歩き回って疲れたのでこの辺で。