何かに狂ってる

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映画「羅小黒戦記」を見て来たよという話

こんにちは、秋見鳥です。

部屋が寒い。すっかり師走ですね。

冬用の靴下や腹巻といったあったかアイテムを出したいのですが、整理整頓が世の中で一番苦手なため出て来なくて使えません。明日はクローゼットという名の魔窟を探ることから始めようと思います。洋服用のハンガーが足りないけれど買うのは癪な今日この頃です。

 

アニメ映画「羅小黒戦記」を見て来たので、感想を書きます。

 

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この先、映画のネタバレがあります。

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「映画のいい音響で宮野真守のイケボが聞きたい」

そんな邪な動機を胸に映画館へ。思わず文字を大きくして声を大きくして言ってしまうほど宮野真守のイケボが聞きたかった。別にファンなわけではないし、普段なら美少女ボイスを求めるタイプのオタクなのですが、なぜか今回は宮野真守のイケボが聞きたいと思った。宮野真守のイケボは万病に効く。もしかしたらちょっとだけ疲れていたのかもしれないです。

 

目的は存分に果たされた……。

 

ストーリーは幼い妖精シャオヘイの成長物語。人間に生活を追われた妖精たちは、人間と共生する道を選ぶ派閥と人間と戦い自然と暮らす生活を取り戻そうとする派閥で争いが起こる。あらすじは主人公の成長と人間対自然の対立構造を描く王道ストーリーなのですが、描写と演出とキャラクターが魅力的で新鮮な印象がありました。

 

映画を始まってからまず自然描写に圧倒されます。森や海が細かいところまで書きこまれているのに、キャラクターと合わせても違和感がない。スタジオジブリから影響を受けているのでしょうか。なんとなく雰囲気が「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」と似ているような気がしました。
背景描写で言うと街の描写も素敵でした。恐らく建物は3Dだと思うのですが、にぎわう現代の様子が如実に表現されていました。
加えてバトルシーンの描写がすごい。カメラがぐるんぐるん回り画面から絵がはみ出し、目まぐるしいスピードですぎる。画面酔いするかと思ったよ、時間が短かったから大丈夫だったけど。爽快感が半端なかったです。

 

演出の妙で感心したのは、止め絵がほとんどなかったこと。必ず画面の端で何かが動いているんですよね。シャオヘイが子供らしく動き回ったり、画面の背景に紛れるようにいる脇役がスポットライトのないところで動いていたり、魚が跳ねたり鳥が跳ねたりなど、停滞するシーンがなかったように感じました。エンドロールで新たな小話を交えて来て、目が足りないという満足感が沸き上がりました。
また、随所にコミカルシーンを挟み込むのはさすがと。2人そろって「ぺっ」とする食事シーン等、そのまま過ぎてもいいシーンでもコミカル描写が随所にあるのも、停滞シーンが少ない理由ですね。何度見ながら吹き出してしまったか。

 

そしてキャラクター。

ムゲンめっちゃかっこいいな!!!!!!!!

ああいう指一本で術を繰り出して隙なく敵を倒すタイプが好きなんです……! 旅の途中でだんだんシャオヘイに打ち解けてきて表情に変化が生まれるようになる様子もすごくいいし、任務に忠実なだけで実は優しい人だったことがわかってくるのもすごくいい。何より強くて顔と声がいい……! ありがとう宮野真守のイケボ……イケメンは世界を救う……

シャオヘイ・ムゲン・フーシーの三人が話の中心となるため、他のキャラクターの出番はどうしても細切れになってしまうのですが、短い時間で性格や能力の特性を描き出すのが上手いなあと。言葉少なに肉を差し出してくれるテンフーと炎の花を咲かせてくれる心優しい兄貴のロジュ、現代テクノロジースマートフォンを使いこなす女子高生のようなシュイが気に入りました。ロジュは最後までテンフーを止めようと声を上げてくれたし本当にいい兄貴だよ……! あと最後の隠し玉として活躍するシャオヘイの分身ちゃんも好きです。小さくて丸くて、にこにこしてるのがかわいい。

 

本日から始まるエヴァ4Dも見に行きたいし、ちょっとお金節約しなきゃいけないからどうしようかなと思っていましたが、すごく面白かったので見に来てよかったです。何より宮野真守を含む豪華声優の超いい声が映画館のいい音響で聞けた。加えて描写や画の美しいアニメを見ることができた。最高に素晴らしい映画でした。

 

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